アイコスのたばこスティックを見て「火をつけて紙巻たばこみたいに吸えそう!」と考える方は多いと思います。
左:アイコスイルマ専用スティック
右:アイコス3デュオ専用スティック
たしかに、見た目は紙巻たばことほとんど変わらないように見えますよね。
そこで今回は
- アイコス専用スティックに火をつけるとどうなるか
- 火をつけることで有害物質は発生するのか
- アイコス専用スティックに火をつけて吸ってみたときの味・匂い
を実際にスティックに火をつけて検証していきます!
※アイコス専用スティックの外箱には「火をつけないでください」と記載があります。
アイコス専用スティックはそもそも火をつけるように作られていないため、着火することは大変危険です。
マネしないようにお願いいたします。
【結論】IQOSのスティックに火をつけると
まずは、実際にアイコスのスティックに火をつけてみた結論をまとめます。
紙巻きたばこのように吸えるのか
IQOSのスティックに火をつけても、紙巻たばこのようには吸えません。
理由としては
- 火がすぐ消えてしまう
- たばこの味はほとんど感じられない
- 苦みやえぐみが強く吸うことができない
という点です。
また、紙巻たばこを吸ったときとは違うピリピリとした刺激が舌にくることもあり、不快感が強いです。
火をつけると有害物質が発生するか
アイコスのスティックはたばこ葉を含みますので、火をつけることでたばこの三大有害物質と呼ばれる
- ニコチン
- タール
- 一酸化炭素
が発生します。
フィルター部分はプラスティックでできているようなので、火をつけると有害物質が発生するでしょう。
火をつけることを想定して作られていないので、紙巻たばこよりも害がある物質が出る可能性が高いと考えられます。
副流煙も有害なので、注意してください。
参考記事➡アイコスを吸うと吐き気がする!原因と対処法を徹底解説
火を使わないIQOSはどうやって加熱しているのか
アイコスを含む加熱式たばこは、特殊な加熱テクノロジーを使用して専用たばこスティックを加熱します。
アイコスの最新機種「アイコスイルマ」の場合、金属でできた誘熱体が専用スティックに内蔵されています。
この誘熱体をデバイスで反応させ、たばこ葉を内部から加熱する仕組みになっています。
アイコスイルマ以前のアイコスの機種(アイコス3デュオなど)の場合は、誘導体の代わりにホルダー内部に「加熱用ブレード」と呼ばれる金属が立っています。
このブレードを専用スティックに挿し込むことにより、たばこ葉を加熱します。
プルームXやグローハイパーの場合は、スティックに金属片を内蔵しておらずデバイスに加熱用ブレードも経っていませんが、スティックの周囲からヒーターでたばこ葉を加熱する仕組みになっています。
加熱式たばこは火を使わない代わりに、充電式のデバイスでスティックを温めているということですね。
ちなみに、プルームテックなどの低温加熱式たばこの場合は、リキッドをデバイスで加熱し、発生した蒸気を吸います。
実際にアイコスに火をつけて吸ってみた
ここから実際に加熱式たばこ用スティックに火をつけて吸ってみたいと思います。
※今回は検証のため安全に配慮して火をつけてみますが、絶対にマネしないようお願いします。
たばこスティックは、
- アイコスイルマ専用「テリア」(レギュラー・ミント)
- アイコス3デュオ専用「マールボロ」(メンソール)
を用意しました。
アイコス専用スティックは、紙巻きたばこに比べてかなり短いです。
また、アイコスイルマ用のスティックはたばこ葉が露出していないので、火がつくかも怪しいですね。
個人的には、たばこ葉が露出しているアイコス3デュオ用スティックが有力かなと思います。
また、加熱式たばこ用スティックのフィルターはプラスチック素材なので燃やすと有害物質が発生する可能性が高いです。
今回は、フィルターに火がつく前に消化するという点に気をつけて検証していきます。
以下で味、香りなどを比較していきます。
アイコスイルマ用スティックの場合
●アイコスイルマ専用「テリア・レギュラー」
火をつけるとまず、花火のような匂いがしました。
最初の着火ではたばこ葉にたどり着かず、たばこ葉を覆っている白い部分が少し溶けるだけで火が消えるというのを繰り返します。
何度かこの作業をやっていたところ、たばこ葉にも火が到達したようで、吸ってみると口からも煙を吐くことができました!
しかし、味としては薄い花火の煙って感じでした(笑)
口の中がチクチクするような刺激もあったのですが、これはたばこの辛味というより有害物質が燃えて発生する物質によるものではないかなと思います。
煙が出て紙巻きたばこっぽく吸えるのは驚きでしたが、味は薄くまったく美味しくありませんし、キック感も皆無です。
とにかく健康に悪そうなのでやめたほうがいいです(笑)
●アイコスイルマ専用「テリア・ミント」
メンソール系のスティックでも試したいと思い、「テリア・ミント」にも火をつけてみました。
先ほどの「テリア・レギュラー」で学んだことを生かし、今回はたばこ葉が出てくるまで炙って溶かしてみます。
↑たばこをまいている周囲の紙だけ残って、中身のみ溶けるという不思議な燃え方をしました…。
火をつけると、やはり花火のような匂いがします。
ある程度炙れたところで吸ってみると、ほのかにメンソールを感じることができました!
とはいえ、味わいはやはりかなり薄く吸いごたえはまったくありません。
火も数秒で勝手に消えてしまうので、紙巻たばことして吸うのは難しそうです。
ブレード型アイコス用スティックの場合
●ブレード型アイコス専用「マールボロ・メンソール」
続いて、ブレード型アイコス専用「マールボロ・メンソール」です。
こちらはイルマ用スティックとは違ってたばこ葉が露出しているので、見た目も紙巻きたばこっぽいです。
左:アイコスイルマ専用スティック
右:ブレード型アイコス専用スティック
しかし、意外なことに火をつけようとしても表面が焦げる程度で火種がついてくれません。
吸いながら火をつけるしかないと思い試みたところ、スティックが短いので顔に火が近くなって恐いです(笑)
なんとか吸いながら火をつけることに成功しましたが、火がついた瞬間、苦味とエグみが一気に口の中に流れ込んできて最悪でした。
舌がピリピリとする感じもあります。
吸ったあともしばらく、苦くてまずい味が口の中に残りました。
歯磨きをしないと不快感がずっと残るほどです。
結論、アイコスイルマ用スティックよりもブレード型アイコス専用スティックのほうが吸えますが、かなりまずいのでやめたほうがいいです!
グロー・プルームX用スティックにも火をつけてみた
アイコス専用スティックと同じように、グローハイパー・プルームX専用スティックにも火をつけて吸ってみました!
●グローハイパー専用「ラッキーストライク・ベリーメンソール」
グローハイパー専用「ラッキーストライク・ベリーメンソール」は、内部にフレーバーカプセルが入っているタイプのスティックで、カプセルがある場合はどんな味わいになるのか気になり選んでみました。
アイコス・プルームXに比べてスティックの長さが長いので、紙巻きたばこに近い見た目です。
たばこ葉は露出しています。
火をつけてみると、意外にもフレーバーの甘い香りがして嫌じゃない!
しかし、表面が焦げるような燃え方をして火はすぐに消えてしまいます。
味は焦げ臭く、舌がピリピリします……。
途中でフレーバーカプセルを潰してみたところ、焦げ臭さがカプセルの甘みで少し和らぎましたが、それでも苦い後味が残りました。
●プルームX専用「シャープ・コールド・メンソール」
プルームX専用「シャープ・コールド・メンソール」はメンソール系のスティックですが、火をつけるとほのかにフルーツのような香りがしました。
ただ、着火してもすぐに火が消えてしまいます。
その後何度か着火し続けていると、火種がついて紙巻たばこのようにゆっくり燃え始めました!
結果、プルームXのスティックは唯一紙巻たばこのように吸うことができましたが、吸ってみるとメンソール感やたばこの旨みはほとんど感じられません。
味は薄くて美味しくないので、燃やさない方がいいですね…。
まとめ
加熱式たばこ用スティックに火をつけてみた感想をまとめると
- 全体的にすごくまずい
- ケミカルな匂いがしてかなり体に悪そう
- 舌がピリピリすることもあった
- 発生する匂いはアイコスがもっとも臭かった
となりました。
今回の検証では、ブレード型アイコス専用「マールボロ・メンソール」がもっとも苦みえぐみを強く感じ、まずかったです…。
当然ですが、たばこスティックはデバイスで吸ったほうが断然おいしいですね!
アイコスは有害物質99%カットと言われていますが、火をつけてしまったら紙巻たばこ以上にさまざまな有害物質が発生する危険がありますので、必ずデバイスを使って喫煙しましょう!
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