アイコスなどの加熱式たばこは火を使わずに加熱するため、紙巻きたばこと比べて温度はかなり低いですが、吸い終わったあとのアイコスから火が出ることはあるのでしょうか。
この記事では、
- アイコスの吸い殻から火が出ないか
- そのまま燃えるゴミに捨てても大丈夫か
について考察してみました。
火事になる危険性は低いが注意が必要
一般的に火を使う紙巻きたばこの温度は700℃~800℃あり、吸い殻の火が消えていないままゴミ箱に捨てるとほぼ100%火事になるでしょう。
一方でアイコスなどの加熱式たばこは火を使わず、350℃程度で加熱していますので、この時点では紙巻きたばこに比べてかなり温度は低いです。
吸い終わった後にたばこスティックを抜くと、約350℃で加熱されていたたばこスティックは外気に晒されて急速に冷えていきますが、抜いた直後に先端を触って熱い思いをしたことがある人も少なくないはず。
物には発火点という、物が燃える温度がありますので、たばこスティックの温度が触れるものの発火点よりも低ければ理論上は物は燃えないと言えます。
ゴミ箱の中のものの発火点
ゴミ箱の中でアイコスの吸い殻に触れるものが紙だけであればまず問題ないでしょう。紙が燃えるのであれば、加熱式たばこのデバイス使用時に火が上がっているはずです。
しかし、ごみ箱の中に何が捨ててあるかによっては、紙よりも燃えやすいものもありますので注意が必要です。
ゴミ箱の中の物 | 発火点 |
紙 | 450℃ |
ビニール袋(高密度ポリエチレン) | 340℃ |
ガソリン | 300℃ |
ティッシュ | 263℃ |
木材 | 250℃ |
紙やビニール袋は以外にも発火点が高く、アイコスの加熱中の温度でも燃えるか燃えないかの境目であることが分かります。
ただし、ティッシュや木材の発火点はアイコスの加熱温度でも充分燃える可能性があるため、350℃に加熱された状態のたばこスティックと接すると発火する可能性があります。
特に冬場で乾燥している時期には物は燃えやすくなりますのでさらに注意が必要になります。
また、火を使わない加熱式たばこですが、350℃ほどの高温で加熱しますので、ガソリンの発火点を超えています。ガソリンスタンドで給油する際には電源をオフにしておくようにしましょう。
燃えるごみにたばこスティックを捨てる時の注意点
上記の通り発火点について調べてみると、火事になる可能性は低そうです。実際、私も過去にアイコスの吸い殻をそのままゴミ箱に捨てていましたが煙が上がったことすらありません。(臭いが気になって直接捨てるのはやめました)
ゴミ箱にガソリンでも入っていない限りはそのまま捨てても大丈夫そうですが、環境やゴミ箱の中身によっては火が出る可能性もゼロではありませんので、以下の点に注意しましょう。
たばこスティックを抜いた後は少し冷ます
デバイスからたばこスティックを抜いてそのままゴミ箱へ捨てるのではなく、一旦冷ましましょう。
たばこスティックの加熱部分を手で触ってみて、普通に触れるようなら問題ありません。
ゴミ箱ではなく灰皿に捨てる
ゴミ箱に吸い殻を捨てていると、吸い殻の臭いも気になってきますので、一旦密閉できる灰皿に捨てることをオススメします。
私は昔はペットボトルに捨てていましたが、ごみに出す際にペットボトルを切る手間が煩わしかったこともあり、今はプルームXの友達紹介でもらえる灰皿を使っています。
スライド式の蓋があるため臭いも気にならないので気に入っています。
水につけるのはやめよう
紙巻きたばこの場合、確実に消化しておかないと火事や一酸化炭素などの有毒物質が発生する危険性があるため、水につけることもありますが、屋内でやってしまうと臭いや部屋の汚れの原因になります。
加熱式たばこではスティックが少し冷めれば火事になる心配もほとんどありませんので、外気で充分に冷ましてから捨てるようにしましょう。
とはいえ、水につけたらダメということではありませんので、臭いや汚れの対策ができている場所であれば念のため水につけておいても大丈夫です。
過充電や高温化での使用に気を付ける
加熱式たばこの場合、たばこスティックからの火災はそこまで心配はないという結論ですが、紙巻きたばこにはない電気を使いますので、そちらにも注意が必要です。
電圧の合っていない充電器の仕様や、真夏の高温化に置かれた状態での使用は避けましょう。
▼アイコスの充電に適した充電器選びはこちらの記事で▼
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